マルチリンク式の特性

スポーツカーやミドルクラス以上の自動車で多く採用されているサスペンションがダブルウィッシュボーン式です。この方式は上下2本のアームによって構成されています。設計の制約が少なく、アライメント調整の自由度が高いのが特徴です。そしてダブルウィッシュボーン式よりもさらにサスペンションの設計自由度が大きいのがマルチリンク式サスペンションです。
マルチリンク式は可動部分が多いのが特徴で、複数の独立したアームから構成されているサスペンションです。ロボットでも2足よりは4足、4足よりは8足の方が自由度が高いのと同じで、アームを他本数化することによって可動範囲を拡大し、きめ細やかで幅広いセッティングを可能にしています。このことによって上下の動き、縦G、横Gなどの力が加わっても安定したアライメントを維持することが可能で、バランスの取れた操作性とタイヤの路面への接地性を向上させることができます。そのため走行性能を重視した高性能車に採用される例が多く見られます。
一方、その構造の特性上、部品点数が多く複雑になるため、コストが高くなることや重量が増加することなどが欠点としてあげられます。また、きめ細やかなセッティングが可能な分、組み立て時には位置決めの精度が要求されます。

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